TOKYO CHAINSAW

偏食映画、食い散らかしブログ。

ウォーム・ボディーズ

ゾンビ映画があふれにあふれ、一周半して辿りついた次世代ゾンビ映画……。

 

f:id:blacksheep666:20150208171406j:plain

 

……とは言い過ぎかもしれないけど、純粋にゾンビを題材にした作品として、楽しめる要素がたっぷり入ってる、デッドボーイ・ミーツ・リヴィングガールもの。

 

ゾンビ青年Rは、いつものようにゾンビ仲間たちと街へ人間を食いにぶらり。

そこで襲った人間たちの中にいた一人の女の子・ジュリーに一目ぼれしてしまう。

死んだかに思えた彼の体の中に、変化が訪れる。

結果、Rはジュリーを助け、彼の住むゾンビコミュニティへ。

 

Rとジュリーの関係性は周囲にも影響を与え、ゾンビ仲間たちの中にも忘れられた感情が蘇りつつあった。

しかし、ゾンビのなれの果てである「ガイコツたち(BONEYS)」や、ゾンビを憎む人間たちによって、翻弄される若い二人の運命。

二人の仲は、ゾンビたちは、人間たちはどうなってしまうのか―。

 

といった内容。

 

主役のゾンビ青年Rを演じるのは、『アバウト・ア・ボーイ』『シングルマン』のニコラス・ホルト。青白い死人顔が美しい。
ゾンビ→人間の間をいったりきたりする、すごく難しい役周りだと思うけど、シリアスさとファニーさの両面をとても魅力的に演じてる。

 

ヒロインのジュリーを演じるテリーサ・パーマーは『アイ・アム・ナンバー4』でナンバー6役を演じてたけど、クールながらもたまに見せるあどけない雰囲気が良い。
彼女の芯の強い感じが、頼りない感じのRとマッチしてた。

 

f:id:blacksheep666:20150208171511j:plain

 

ちなみに、「ただのコメディホラーで、ゾンビホラー要素は適当かな」と思っていたら、意外と下地となるゾンビ世界のテイストはしっかりしていて、「ガイコツたち」は「おっかねえ!!」となる怖さがちゃんとある。

 

f:id:blacksheep666:20150208171440j:plain

 

よくあるゾンビ映画に飽きた時におススメしたい一本。