ラストエクソシズム
1と2について。
イーライ・ロス製作の1は、POVのフェイク・ドキュメンタリー。
悪魔払いのドキュメンタリーを制作中のクルーが、取材対象者であるエクソシスト、マーカス牧師を密着する内に大変な目に遭うというもの。
飽和状態になったPOV系の中で、「REC」とはまた違った“悪魔憑き”を取り扱った作品で、アメリカにおける田舎のネイティブな信仰や秘教、独特なキリスト教文化などが入り混じったいかがわしい空気感がステキ。
冒頭のマーカス牧師の紹介のくだりもグッド。
POV系によくあるガッカリ感もバッチリで、観た後も安心の苦笑い。
2は、1のストーリーの延長上で進行。
こちらは主観カメラ視点のPOVではなく、通常の第3者カメラ視点での映画作品。
この視点チェンジ、「なぜ?」と思ったけど、1と2続けて観たらちょっと面白いかも。
淡々と進行しつつも、ジワジワと不吉な空気で満ちていき、またまたバツグンの置いてけぼり感で幕が閉じる。
個人的には、あの終わり方はツボだけど。