ヴァルハラ・ライジング
「ドライブ」のニコラス・ウィンディング・レフン監督作品。
自分を囚えていた蛮族から解放された奴隷戦士「ワン・アイ」が、キリスト教徒のヴァイキングたちと一人の少年と共に、聖地を目指す旅に出る。
長い漂流の果てに彼らを待っていたのは、約束の地か、それとも……。
圧倒的な静寂と、自然、暴力のコントラストが美しく、そして、凄まじい眠気が襲ってくる映画。
寝落ちを繰り返し、3回目のトライでようやく最後まで観れた。
でも、感想は「退屈」ではなく、感動だった。
人間もまた自然の一部であり、人間の理屈や都合、思想、宗教とは関係なく、全ては、ただ「決められた通りに、なるように、そうなっていく」。
そんなメッセージを感じた。
劇中、一言も言葉を発しないワン・アイが最後に悟った表情で、すべてを物語るシーンで震えた。
独特の凄み、雰囲気のある役者さんです。