TOKYO CHAINSAW

偏食映画、食い散らかしブログ。

フッテージ

ずしりと重い恐怖がのしかかる。

これは、いい。

f:id:blacksheep666:20141126011709j:plain

一花咲かせたきり、パッとしないドキュメンタリー作家、エリソン。

もう後がない彼が次作の題材にと家族全員で移り住んだ家は、迷宮入りした一家惨殺事件が起きた、いわくつきの物件。

この家では、かつて何者かによって一家全員が庭の木に吊るし首にされ、幼い1人娘だけが忽然と姿を消したという。

取材執筆を続けるエリソンは、家の屋根裏で複数の8mmフィルムを見つける。
そこには凄惨な一家惨殺の一部始終が残されていた…。

そんな感じで始まるんだけど、この記録フィルムたちの映像がヤバイ。
見ちゃいけないものを見てしまって、もう後戻りできない感覚を、主人公エリソンと共にじっくり味わいつつ、深い奈落の底に落ち込んでいく感じ。

原題は「SINISTER」。
不吉な、縁起の悪い、悪意のある、邪悪な、などの意。

まさにまさに、なタイトル。

見終わった後の何とも言えない余韻を味わいたくて、立て続けに2度観た。

おっかねぇ映画です。